MHシリーズを振り返る・モンスター編。
今回はモンスターハンター2(dos)。
時に「早過ぎた怪作」「シリーズ最大の鬼子」「挑戦しすぎたタナコンガ」などとも揶揄される本作。
モンスターという観点からも異色尽くめの逸品です。
dosのモンスター構成。
それは無印/Gまでのモンスターの据え置き。
その上で前作にはなかったタイプの種族(骨格)の新たな追加。
前作までの統一感のある飛竜型とは姿も動きも全く違う甲殻種・牙獣種・古龍種。
この突然の変遷。
ある意味で劇薬でした。
比率で言えば飛竜型モンスターの方が多勢。
この異質な新参ものに対して、既存の世界観に馴染んでいないのではないか。
そんな意見も当時はありました。
それにホラ。
こいつら系の雑魚ってアレじゃん。
とは言え。
下手をすれば保守的、マンネリに陥る可能性のあったモンスターの枠組み。
それをとりあえず広げたという意味では重要な転機だったと思います。
広げたというかとりあえずぶち破ってみました感もありますが。
この後、本作をベースとしてP/Fシリーズでも多様なモンスターが追加されていったこと。
そして何より4においての原生生物をモチーフにしたモンスター群。
その源流はここに詰まっていたのではないでしょうか。
さて、dosのモンスターと言えば語らずに済ませられないコレ。
そうです、「古龍種」です。
モンスターハンターのモンスター観。
大型モンスターは強大。
生態系の頂点を司る絶対者。
でもなんか慣れてきたらレウスだって乱獲しちゃうよね。
よしじゃあさらに上の、もう絶対勝てないようなとんでもない存在を置こう。
そんなインフレの末に生み出された「古龍種」。
(一応無印からボスポジションに存在はしていましたが)
そんなんだからもう大変。
登場するだけで天気は変わるわ。
近づいただけロクなことにならないわ。
なんだかよくわからない力で攻撃してくるわ。
「こんなのモンスターハンターの世界観じゃない」
「魔法だ、ファンタジーだ」
「おい、塵粉でねえぞ」
当時、そんな声もチラホラと。
しかし古龍はMHの世界の中においても「ファンタジー」な存在なのです。
「伝説の~」「幻の~」「正体不明の~」
こういった枠外のUMAが存在するのもひとつのロマン。
ネッシーとかツチノコみたいなモンです。
そういった立ち位置で分けられてる限り、世界観に干渉している訳ではないんじゃないかなぁとも思います。
火山弾を操るなんて朝飯前。
竜巻でも落雷でも持って来いてなもんですよ。
でも擬態能力ってのは地味だよなぁ。
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