今回はネコの日スペシャル!
番外編といたしまして愛媛県大洲市喜多郡長浜町・青島のご紹介です。
島民15人に100匹のアイルー生活!
そこはネコの楽園!
青島へは長浜港より船で向かいます。
長浜港周辺にはコンビニがありますが、青島には自販機もありません。
クエストの準備はしっかりと。
定期船は1日2回。
まず午前便と午後便に分かれます。
午前便は到着後すぐに長浜に折り返し。
帰りは午後便に乗ることになります。
8時間近く島で過ごすことになり、かなりのネコ力(ねこぢから)が必要でしょう。
しかも!
定期船は風の強い日などは欠航することも。
天候によっては午後便、つまり帰りの便のみが欠航する場合が。
その場合容赦なく島に閉じ込められます。
相当のネコ力が必要になるでしょう。
さて、もう一つの午後便の場合。
こちらは長浜から出発した船がそのまま青島港で1時間ちょっと停泊。
ネコとたわむれるには港から移動することはないので十分な時間だと思います。
こちらの便ではネコ目的の観光客が多いので、団体観光っぽくなります。
もっともネコの取り合いになったりはしないくらいネコネコしい島なのでそこはご安心を。
乗船は先着順。
やはり土日祝日などは人が多く、時期によっては満員で乗船できないことも。
定員は勿論のこと午前便の乗客を引いた人数です。
そうそう満員ということもないでしょうが、確実さで言えば午前便のロングコースということに。
さて、今回は2月1日の土曜日・午前便。
天候の予報が不安定だったので「午後便が出ない可能性もありうる」と念を押されました。
乗客は「釣り客1人」「釣り&ネコ客2人」「旅人2人」「島民そこそこ」という構成。
島民の方に
「閉じ込められたら軒くらい貸すよ」
と心強いけどなんか不安を煽るような暖かいお言葉を頂きつつ。
島についても色々とお話を伺えました。
そんなクルージングを経ていよいよネコの楽園・青島に到着!
そう、あれは…
はい!
あ、でも島は一家に1ネコなんです。
なんせ車がないんですから。
とにかく島が狭い。
100匹、情報によると今では150匹近くのネコが港周辺に密集しています。
島の特性上、廃屋が多いのでネコたちはそこらじゅうをを気ままに闊歩しています。
そこそこ整備されたキャンプ場になっています。
夏場はここで1泊2日のネコキャンプなんかもいいですね。
食料根こそぎ取られそうですけど。
実際釣った小魚をネコに与えるという楽しげなサイクルをしている方もいました。
勿論猫たちの激しい争奪戦になりますが。
青島のネコの特徴としては「多くが野良」というのがあります。
勿論正式な飼い猫もいますが、多くの猫は島猫ということで気ままに暮らしています。
そのため基本的に餌に敏感。
というより観光客=エサといった感じになっています。
ちょっとこの辺りで不確定なことが。
長浜港にはこんな張り紙が貼ってあります。
これを見たばれん太ともう一方の旅人は、そういうことかと餌は持ち込みませんでした。
しかし実際に島に行って話を聞いてみると、エサに関してはそこまで強く取り決めがある訳ではなく。
場所にしろなんにしろ。
後述しますが、観光客はほとんどエサを持ち込んでおり、それが特に問題視されているというような 雰囲気は見受けられませんでした。
結論としては「エサ持ってくりゃよかった」です。
さて、そこでもうアレです。
8時間も島にいるつもりっちゃあ持ってきてるんです、昼飯を。
これはアレです、じゃれているのではありません。
いわゆる本体狙いです。
本当に奪われるので覚悟しましょう。
島民の方が玄関を開けるだけで大集合(餌だと思って)
荷物はこちらの待合所に置いてしっかり扉を閉めておかないと、奪われます。
なにせ奴らはネコパンチという必殺技をもっているのです。
とにかくネコはエサに超反応。
どこからともなくどんどん集合してくる様は圧巻。
どこに隠れていたんだ。
ここらで一旦ネコ休憩。
青島は非常に小さな島で、現在島民はわずか15人。
しかし最盛期には800人以上が暮らし、小中学校もありました。
時は流れ、人口減少に伴い空家が増え。
空家は廃屋になり、そして廃墟になりました。
奥地の道はほとんど獣道。
木枝に阻まれて通行不能の道も多くありました。
小学校。
廃校後は公民館兼宿泊施設になっていたみたいですが、それもまた閉鎖。
正直夜には絶対来たくありませんね。
…弾痕?
中学校に至っては近づくことすらできませんでした。
山の上の灯台
かなり大変な場所にあるものの、登れないし周りは全く景色が見えず。
えーと、無駄足!
もはやネコっていうかハトですね
この日の午後便は15人程
エサをあげたりたわむれたり、思い思いにネコります
この時間は島民の方も港に集まっていて歓待してくれます
色々と聞いた話の中で中で面白かったのがやはりこれ
初めはこういったシャレたデザインなのかと思ってたんですが
「工事中に何度も対策を立てたけど結局防ぎきれなかった」とのこと
暇つぶしにナマコ取りをする島民
色とりどりのナマコ
結構深いところまで見えます
咲き誇れ
ネコの花
大輪よ!
そんなこんなで青島ロングネコツアーも終わりの時。
帰りの船に乗り込むわけですが。
ここで違和感。
そう、港に全くネコがいない!
着船の時は桟橋を埋め尽くしていたネコも、エサを出し尽くした人間どもには用はない!
うーん、まさにネコ。
さらば、青島
ちなみに午前便は人も少なく、ネコ達がそこら中で暴れまわる様子を観察できるのでオススメです。
時間は大変ですが。
とまあこんなネコだらけすぎてよくわからないくらいネコまみれの青島。
是非一度くらいはこのネコまみれを体験してみてはどうでしょうか。
青島へのアクセスはコチラ
「おい、2月22日って何の日か知ってるか?」
「XBOXの発売日だろ?」
同日に偶然港で再開して同行したIPPEI君の青島レポート記事はコチラ
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そうですよねー餌を持っていきたくなりますよね。
ってやっぱりなりますか?
来島される方日に多いとき40-50人が全員持ってきたらどうなるでしょうか。
野良なので、食べすぎとか言う言葉を知りません。体調を崩すもの、もどすものもいます。
そして全員が全員、猫に適したエサを持って来るでしょうか?
ノートにもエサを持ってくればよかった。との書き込みを多数見かけました。
餌を持ってきて猫の寿命をさっさと全うさせればよかった?という事なのかな
それとも猫とのふれあい方がエサを上げる事でしか出来ない人なのかな、そういう印象です。
2月半ばの段階では問題となっている雰囲気はありませんでしたか。
9月の騒動からずっと、島民の優しさに甘える形エサヤリも続いていましたが、
そろそろ無償のやさしさに甘える時期は終焉となりそうです。
来島された一ヶ月後の島の様子です。
http://youtu.be/iPoFWepNfVA
3月に入り船便も増え来島者も増え島民の居場所がなくなりました。
島民がやさしすぎた結果です。
春~夏を向かえ漁船のチャーター・クルーザーののりつけ等が予想されます。
島民の優しさに甘え続けた結果どうなってしまうのか、大変危惧しています。
突然失礼いたしました。
猫好きの人にはたまらない猫の楽園ですね。多くの写真から伝わる様々な雰囲気に加え、投稿者自身も深い観察眼と強い関心をお持ちなのが、このレポートからも感じられます。
いわゆる単なるアルバムに終わらず、いつか青島を訪れる人にとって、多くの心得やヒントを与えてくれたこと、また猫好きの人と青島との距離感を近づけてくれるレポートとして楽しく読ませて頂きました。
青島育ちにはたまらない。猫は嫌い島は好きそのままにして於いてほしい